こんばんは!

サービスです。
今回は、チェーンの張り具合のお話です。

ご存じのとおり、
バイクのチェーンにはたわみが必要です。
今回は、その理由を深く書いていこうと思います。

その大きな理由のひとつが、
リアサスペンションの存在です。
バイクのチェーンはスイングアームピボットを中心に
上下に動くリアタイヤ、
そこに組み付けられたドリブンスプロケット
(リアスプロケット)と、
エンジンに組み付けられたドライブスプロケット
(フロントスプロケット)をつないでいます。

もし、ピボットシャフトとドライブスプロケットの中心が
同一の位置にあれば、リアサスが動いてリアタイヤの位置が上下しても、前後スプロケットの距離は不変なのでチェーンのたわみは増減しません。
自転車と同じですね!

しかしほとんどのバイクのドライブスプロケットは、
ピボットシャフトより前に取り付けられているため、
リアサスが動いてタイヤが上下した際に
ドリブンスプロケットとチェーンの軌道に
ズレが生じてしまいます!

チェーンのたわみは、
そのズレを考慮して設定されています。

では、
チェーンのたわみが適正でないと、
どういった問題が起きてくるのか!

張りすぎていますと、
リアサスが縮んだ際に必要以上のテンションがチェーンにかかってしまうため、
チェーンの伸びの原因にもなりますし、
スプロケットが必要以上に摩耗してしまいます。
さらには、
ギャップを踏んだ際に、リアサスがショックを吸収するために縮もうとしますが、
チェーンが突っ張ってしまってリアサスが縮みたくても縮めない状況になることがあります🥶

そうなるとリアサスは正常な働きができなくなりますよね。
メーカーが定めた数値には、理由があるのです!!

ネット上の情報で
”チェーンは張れば張るほど動力を伝えやすくなる”
というのを見たことがありますが、
それをうのみにしてしまうと
大変なことになってしまいます(汗)

車種によってこのたわみ量は違います。
S1000RRなどは、
スイングアームにたわみ量の規準が書いてありますので参考にされるのも良いかと思います。

もちろん点検時、
車検時にチェーンの状態を確認させてもらっていますが、
気になる方は、ぜひオイル点検時にでも申し付けください!

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