こんにちは!
 
サービスでございます。
今回は少し難しい話になるかもですが、
お付き合いください
 
クラッチのお話です
 
クラッチ滑りの車両が入庫してまいりましたので作業を紹介させていただきます。
 
今回入庫した車両は空冷のR1200RTで現行車両とは違う乾式単板クラッチになります。
簡単に言いますと四輪車と同じ構造です😄
ここが普通の国産車と違う所の一つです👍👍
(詳しくはサービスまで)
現行の車両はクランクケースで密閉された湿式多板クラッチとなりますが原理は同じです。
 
横置きエンジンの場合は側面からクラッチのメンテナンスは出来ますが縦置きエンジンの場合(特に空冷フラットツイン)リヤフレームとクラッチに繋がっている
ミッションを外さないとクラッチにたどり着けません😅
水冷フラットツインはエンジン前方から作業が出来るのでメンテナンスしやすいです!
 
クラッチディスクを取り外し測定してみました。
新品ディスクは6.5mmでこの車両はなんと4.1mm
ちなみにここまで使えば限界ですよという使用限界は4.5mmでそれを大幅に超えて減ってました😱
ディスクには減りが分かるようにリベットが付けられているのですがそれも削れていました…!
 
という訳で今回はクラッチディスクとハウジングとプレッシャープレートをセット交換させていただきました!
クラッチ滑りの原因はクラッチ操作(半クラッチの多用等)以外にも
クランクシャフトのシールやミッション側からのオイル漏れにより、オイルが付着して滑ってしまうこと等があります。今回の車両ではそれは見受けられなかったのですが
経年劣化と
今後の予防整備ということでシール類を同時に交換させていただきました。
これで暫くは安心ですね☺️
 
クラッチの減りは実際に外してみないとわかりません。
運転していていつもよりクラッチのミートポイントが遠くなったなぁとか、エンジン回転は上がっているけど
スピードが出ないとかいう症状が見られましたら是非ご相談ください😁